27×27 「宝珠観音」
「ただただ点を打つ」という作業が気づかせてくれたのは
「自分の頭の中はけっこううるさい」ということ
一時たりとも「何も考えない」ということができないのです。
北海道の古い方言で
ものを触ったりいじったりすることを「ちょ・す」ということがあります。
それに触らないでね→それを「ちょ・さ」ないでね。という感じです。
点々を打つという作業で改めて自分の頭の中のうるささに気が付き、
それは「ちょ・さない」こと(放置することで)で消えてゆき、
そのあとに静寂が訪れるんだということを学びました。
頭の中のうるささは私の場合、
勝手に去来する過去のあれこれが多く。
つい、ちょしてしまいそうになるんですよね(笑)
でも「それをちょしてもなんもいいことない」わけです。
であればそれらをやり過ごして訪れる静寂のほうが私を育ててくれる気がします。
そうしているうちに
その静寂の中にこそ
私を見ている私が佇んでいるように思えて
やはり かけがえのない時間を点々とともに過ごしている。
そう思えるのです。