
日本において1万5千年前に出現し、1万年続いたと言われる縄文時代。
木々の実りや魚影も濃く豊かすぎるほど豊かな地球を謳歌し、争いもなかった1万年を縄文人は過ごしてきました。
編み上げた縄の文様を土器に移し焼き上げた「縄文土器」は、その世界を象徴するものです。
直感を頼りに描き上げる技法の「そらかな曼荼羅」で、この作品は、64対称の繰り返し文様が力強く立ち上がり、
火炎土器の炎にも似た赤は、この宇宙の、今の時代の、私たちの精神の豊かさを伝えてくるように思え「JYOMON」と名を授かりました。

私にしては珍しく、色数の少ない作品となりました。
長く静止していた世界が終わり、新しい世界が一気に動き出すようだと感じました。
私達がいるこの世界が誕生する瞬間かも知れない、などと壮大な妄想をしてワクワクしました。
作品をご覧になられる方も素敵な妄想で楽しくなってくれると嬉しいな、と思います。

「生々流転」とは、「この世の中のすべてのものは絶えず生まれては成長し続け、変化を続けていく」ということを表す仏教用語です。
止むことなく力強く湧き出でて、何かを生み出し、形を変えてゆく。
そんな宇宙の根源的なエネルギーを感じる作品になったと感じます。
点一つ一つを丁寧に打ち、見て心地よいグラデーションを描くことを心掛けました。

『絆~Le lien~』は、コンパスを回しながら丸(〇)を飽きるほどたくさん描いたところから始まりました。
それでいて『ここにも愛だ!』と訴えているようです。
愛する人と深い愛で結ばれたとても大切なもの。
決して見えないけど心の奥にいつもあるもの。
かけがえのないもの。
生命力・大きな愛・無償無限の愛情。後悔と哀しみ。
優しさの中の厳しさ。
いろいろな感情もすべて私。
そんなことを感じて頂けたら幸いです

幾何学模様を組み合わせて描いた点描曼茶羅画を描いていると
色んな人と手を繋いでいるイメージが湧いて来ました。
異常気象、戦争、各国で起きている様々なことに心を痛める人は私だけではないと思います。
何とかしたいと思っても、あまり出来ることはありません。
しかしそこに想いを馳せたり、祈り願う事はどこにいても
瞬時に出来ます。
この点描曼荼羅画を見たあなたが癒されてください。
そして想いを馳せてください。
きっと想いが届くでしょう。
日本より愛を込めて…共に生きよう!

今回の合同展では昨年秋にパリの展示会に出展された北海道以外のマンダラユニヴァースのプラクティショナー作品を展示させていただいています。
PARIS ART SHOPPING ’24 OCT
出展作品のご案内です。
それぞれの作家に、ご本人から寄せられた作品キャプションを入れました。