
私は小さい頃から自分自身のことが嫌いでした。学校の作文にもそう書いた記憶があります。
大人になるにつれて、本やネットなどで「もっと自分を好きになりましょう。自分を愛しましょう」という言葉に出会うけれど、だからといって「私大好き!」ということにもならず・・・。
でも、宙奏曼荼羅と出会って、ひとつひとつ自分の手で作品が生まれてくるうちに自分の作品がとても愛おしく思えてきて、こんな作品を描けた自分のことを徐々に認められるようになってきました。
今回の『玉葉金花』は生みの苦しみを味わった作品で、家族のことやら自分の体調やらで十分な制作時間がとれず、何度投げ出そうと思ったか。でもここであきらめてしまったらまた自分が嫌になってしまうとなんとか気持ちを奮い立たせて完成させることができました。
私の大好きな漫画「薬屋のひとりごと」に出てくる玉葉妃にように、とても華やかできらびやかな姿の内面はしっかりとした自己と研ぎ澄まされた感性をもち、ひととしての真の美しさを発揮しながら自分自身を生きる人生に憧れます。そして宙奏曼荼羅を描き続けている仲間や先輩たちは、まさにそれを体現している素敵な方たちばかりだなあと、完成した作品を眺めながら感じました。
北海道大空町 神野里美
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